別注の仕立て扇
箔職人三人展その続き
名古屋三越ジャパネスクコートでの展示会で、特別注文を頂いた扇子の加工に取り掛かりました。
こちらの山武扇舗との商品が気になられたようで、お話をしてみますと、色味が引っかかっていたようでした。
そこで、好きな色を聞いてみると紫色が上がりました。
紫の着色箔を粉にして付けた紫のハキ地を見てもらうと、これでやってみてくれないかということになり、今回特別に作らせて頂くことになりました。
展示会の搬出も終わり、その他の片付けも一段落したので、本日から着手することにしました。
扇面になる紙に、膠を引き、その上から箔の粉を乗せ定着させます。
膠の加減、水分、気温などで、色合いや、光りなど見え方が全然変わってくるので、そこそこデリケートな作業になってきます。
本日は膠を引き一度乾燥させ、明日改めてしめりを入れ、箔を定着させていきます。
加減、しめりの具合、気温など条件がうまくいけば、綺麗な色が出て満足頂けるんじゃないかと考えております。
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