燻銀を使った京都のブランド扇子
山武扇舗と送る京扇子の高級ライン
京都の扇子が発信するべきメッセージを持った商品をというコンセプトから山武扇舗さんと制作した商品です。
京扇子の成り立ちや産地独特の生産方法という個性を感じながら現代の生活にも寄り添った型の商品となっています。
燻銀で表現する無常観
銀を燻すことで出来る「燻銀」。
最終的には時間をかけて黒くなります。その黒くなる前に現れる段階的な色を使った箔と黒く焼ききった箔を使い、日本伝統の美意識の原点、「無常観」を表しました。
自然の摂理、流れの中でのそ瞬間、瞬間を慈しむ。
日本の芸能と共に現代まで来た京扇子が伝えるべき伝統的日本の美意識を扇面に込めています。
銀という素材の化学変化を輝きと風化、世の無常に例え、その瞬間と対比の美しさを表現しています。
蜘蛛の巣状に入った柄は、モミ押しといい、真綿を引き伸ばして作ったカタの上から箔押しを施すことで真綿の跡が転写される伝統技法を使っています。
京扇子の作り方の特徴
扇子は、出来上がるまでに87工程、職人の手を通ると言われるほど細かな作業が繰り返されます。
扇面加工、扇骨、折、附けとそれぞれ専門の職人が分業で作業していくのが京扇子の伝統的な作り方です。
それぞれ専門の分野のプロフェッショナルとしての知識、技術を持った職人が、連携することにより、材料やテクノロジーの進化に対応しながら伝統工芸としての品質を守っています。
またそれぞれ特化した特徴、技術があるため、独特の素材感や組み合わせを使った個性的な顔を持った扇子が作れるのも魅力です。
中でも箔を使った扇面加工技術は、独特で分業ならではの技術になります。
全面箔加工の扇子はとても京都らしい扇子と言えます。
扇子の型
この扇子で使用する45間短地という形は、元々スペイン、フランスで発達したもので絹扇子の型でした。
特徴としては
骨の面積が大きいので派手目の装飾が馴染む。
洋服文化の中で育ったので、洋服との相性が良い。
という点です。
扇面は紙で出来ており、全て箔加工が施してあります。
扇骨部分の面積が多いため箔の存在感がちょうど良く上品に仕上がっています。
絹扇子の型と京都の紙扇子を仕立てる技術が合わさることでよりアップデートを遂げた京扇子のカタチと言えそうです。
昨年までは、赤貝箔と黒箔の二色展開でしたが、今年から少しくすんだ青貝箔を加え三色展開になります。
シンプルながら素材にこだわる方に持っていただければ嬉しいです。
燻 #4
商品紹介
燻 #6
商品紹介
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