京都市の表彰状扇子
京都市の工芸界の表彰状
京都市では、公認されている工芸品の従事者の中から、毎年、現代の名工と未来の名匠という称号を授与し表彰する事業があります。
この時に渡される賞状を、より京都色の強いものにしようということで一年程前から扇子に仕立てるようになりました。
扇子にすることによって、折りたたみができるのと同時に、飾っていても独特の存在感を持つものになりました。
この扇子のオモテ面は賞状らしい縁取りと印刷が施されなんら違和感はないのですが、額装する賞状と違い扇子にすると裏面ができてきます。
今回、この裏面の簡単な装飾を扇子の定番、金、銀の砂子でさせて頂きました。
砂子が入ることにより、高級感が増してより敬意のあるものに仕上がったのではないかと思います。
この後受賞された方の個人名が毛筆で入り骨を入れ扇子に仕立てられると完成します。
京都独自の工芸色を出した試みとして定着していくと良いなと思います。
金彩扇子作家 米原康人 拝
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