京扇子|金彩扇子作家米原康人 京もの認定工芸士である金彩扇子作家「米原康人」が、印刷では表現が難しい扇子本来の美しさ、格好良さを追求したオリジナル扇子を制作・販売しています。箔、紙、骨、扇面加工、折り、付け、全て伝統工芸技術で仕上げた上質なハンドメイド。普段から愛用されている方、馴染みのない方もお使い頂けるよう豊富なラインナップをご用意しています。

レジンと箔。伝統的意匠の新たな見せ方を探る展示会 名古屋三越栄

箔と樹脂の魅力を新たな形で提案する名古屋栄三越の展示会

 

2023.1/11〜1/17で開催されている栄三越での展示会「京金箔押師×新素材RESIN」に参加させて頂いております。

 

 

この催事は、レジンテーブルを制作、販売されているResin+さんと仏具の箔押しをされている京金箔常若さん、そして扇子の箔押しをしている私の3業者がそれぞれの技術を違った見せ方を提案する展示となっています。

 

 

伝統的な表現を新しい素材と掛け合わせる事で現代の日本的表現に

 

私たち伝統的工芸品を制作する事業者は古い表現で現代の生活にそぐわないと考えられがちです。私たち自身も身の回りにそのような物が沢山あるわけではない現代様式で暮らしています。

 

しかし、グローバル化が進む現代の中で日本の特徴、文化とはという興味に対して伝統工芸が持つ背景や意匠が注目されているという側面もあります。

 

 

この展示会でも現代の生活や美意識に対してどれだけ日本の背景を練り込んだ物を提案できるのかという所が大きなポイントになっています。

 

 

レジンの用途

 

resinというのは英語で樹脂の総称です。

樹脂は接着剤、ネイル、アクセサリーなど様々な用途で使われていますが一般的にUVによる黄変など諸問題によって使い道が限定されて来ました。

 

近年、科学技術の進歩により、強度、応変にも強く長く付き合える樹脂材料が開発され新たな用途として家具、建材に使われて出しています。

 

その中でもレジンテーブルは海外で流行しSNSなどで拡散されプロダクトとしての地位を築いています。

 

 

 

レジンと箔装飾による新たな形の提案

 

箔と樹脂系の接着剤は元々相性の良い物で様々なシーンで使われて来たのですが、樹脂の進化によりまた違った形、用途で箔の表情を見ていただけるようになりました。

 

レジンテーブル

 

 

海外で流行しSNSなどで拡散されているレジンテーブルですが、日本に持ってきた時にどのようにして「らしさ」を出すのか。

 

歴史的にも外から来た物を独自の変化を加えて特有の発展をする日本のものづくり文化。

民族的美徳表現、木材でアイデンティティを加える事で日本らしさを表現した物となっております。

 

仏様

 

 

居住空間、ライフスタイルの変化によって従来のような仏壇を設置、管理する事が難しくなっていている中、できる限り本質だけを抽出しコンパクトに仏教文化、様式を伝えていく事を提案しています。

 

それぞれ今の生活様式や箔装飾の需要に対して新たな形を提案できたのではないかと思います。

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