京扇子|金彩扇子作家米原康人 京もの認定工芸士である金彩扇子作家「米原康人」が、印刷では表現が難しい扇子本来の美しさ、格好良さを追求したオリジナル扇子を制作・販売しています。箔、紙、骨、扇面加工、折り、付け、全て伝統工芸技術で仕上げた上質なハンドメイド。普段から愛用されている方、馴染みのない方もお使い頂けるよう豊富なラインナップをご用意しています。

扇面御朱印帳型ノート「eN」の一部、表紙のお手伝いをさせて頂きました。

クラウドファンディングを使った扇子の製造技術を現代生活の中の新たな用途として提案するプロダクト「eN」

 

扇や半げしょう、扇面加飾の工房、西野工房さんと扇子地紙商清水商店さんが手掛ける扇面御朱印帳型ノート「eN」の一部、表紙のお手伝いをさせて頂きました。

 

 

この御朱印帳型ノートは、扇子の紙が使われており、広げると丸くつながって円形になります。

 

広げた時に現れる円形には「物事は全て繋がって成り立っている」という思いが込められ、「円」=「ご縁」をイメージしたデザインとなっており、「eN」の由来になっています。

 

お寺を巡る厳かな気持ちと、eN」のつながりを大切にする幸せな気持ちを形にした御朱印帳となっています。

 

makuakeのクラウドファンディングを通じてお披露目となっています。

 

http://www.makuake.com/project/en/

 

 

京扇子が持つ魅力を違う角度から

 

京扇子は現在、コロナの影響で芸事関係の仕事が回らず危機的な状況に陥っています。

 

そんな状況に対応する為生産部門からの動きとして今回、違った需要を持った商品に技術を転換してみようという試みになっています。

 

地紙屋の清水商店さんと扇面加飾屋の西野工房さんの企画で進んでいたプロジェクトに商品ラインナップの一部として関わらせて頂く事が出来ました。

 

 

京扇子の特徴や、なぜ手作業で表現しているのか、その辺りをしっかりと表現した表紙を提供する事で扇子の加工技術の魅力の一部を伝える事が出来たのではないかなと思います。

 

 

箔を使った情緒的表現

 

箔を使った物と言えば、真っ金金の豪華絢爛なイメージを浮かべるのではないかと思いますが、京扇子では、「もののあはれ」「幽玄」「侘び寂び」など、日本人が美しいと考え、受け継がれてきた情緒的な表現にも多用されて来ました。

 

これは日本文化が持つ独特の表現方法として現代に引き継がれ、なかなか機械やテクノロジーで表現しきれない分野として貴重なアイデンティティ表現となっています。

 

 

時代が移り変わり、生活空間や現代感覚に合うデザインのアップデート、編集を行う事でこの表現が伝えてきた情緒や技術、文化を現代、未来に伝える事が出来れば嬉しいなと思います。

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