伝統工芸京扇子|金彩扇子作家米原康人 京もの認定工芸士である金彩扇子作家「米原康人」が、印刷では表現が難しい扇子本来の美しさ、格好良さを追求したオリジナル扇子を制作・販売しています。箔、紙、骨、扇面加工、折り、付け、全て伝統工芸技術で仕上げた上質なハンドメイド。普段から愛用されている方、馴染みのない方もお使い頂けるよう豊富なラインナップをご用意しています。

意外と知らない!お気に入りの扇子と長く付き合う基本知識。

扇子の開き方、閉じ方。使わない時の保管方法。

 

扇子を貰った、もしくは買ってみたけれど、いざ使ってみようと思うと取り扱いが難しいなと感じる事はないですか?

 

扇子の取り扱いについては意外と知られていない部分が多いです。

 

この記事では、そんな扇子との基本的な付き合い方、

 

1.扇を痛めない開閉の方法

 

2.オフシーズンの保存方法

 

を紹介します。

 

大切に扱っているとより愛着が湧いてくるものです。是非実践しお気に入りの扇子と長く付き合って貰えればと思います。

 

 

扇子の開閉の仕方

扇子を初めて手にした方は意外と開いたり閉じたりするのが難しいのではないでしょうか。

 

 

この部分も扇子と長く付き合って行こうと思うと大事な所になります。

 

 

扇子の開け方

 

蛇腹状に折り畳まれているので、一見アコーディオンのように引っ張って開けるように見えるかもしれませんが、扇子の構造はスライド式です。

 

扇子の親骨を上に向け、左手で扇子の真ん中あたりを下から持ちます。

 

その親指で親骨を向かって右側へスライドするように押し少し広げます。

 

少し開いたら、両手で扇子をゆっくりと広げていきます。右手で少し開いた親骨を持ち下から左手で引くように開くとカッコよく開けます。

 

参考動画

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あまり一気に広げると、扇子を痛める原因となるので、愛情をもって、ゆっくり、丁寧に広げる事が扇子を長持ちさせることに繋がります。

 

扇子の閉め方

 

実は開ける時より閉じる時の方が少し難しく出来ています。良い扇子だと丁寧に閉じていくと最後にパチンと綺麗に閉まった感覚が得られるので体感してみて下さい。

 

開いた状態の扇子を両手で持ち、扇子の折りにそって丁寧に手繰りながら閉じることをおすすめします。

 

閉じる時に雑になると、紙が辺な方向に折れ込んでしまい、その癖が付いて直らなくなる事があるので是非両手で手繰る様に閉じていって貰えればと思います。

 

参考動画

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要が緩くなってきている扇子を小慣れた感じで片手でばさっと勢いよく開閉される方もいますが、様々な部分に余計な負荷が掛かるので作っている方からは推奨致しません。笑

 

扇子の保管方法

扇子は購入時にほとんどの場合、箱に入った状態でセメというわっかが掛った状態で手元に届きます。

この時、中身だけを取り出し、セメも箱も処分してしまうケースが多いのですが、ここでちょっと待ってほしいのです。

 

実はこの箱とセメはオフシーズンの扇子の保存にとても役に立ちます。

 

 

素材の特性知って長く付き合おう

 

扇子は、竹の骨と紙使った扇面で構成されています。

 

扇子 紙 扇骨

 

これらの素材は柔軟性や多少の形状記憶能力があるため、夏場に開閉を繰り返すとどうしても開き癖がついてきて少しずつ型崩れしていきます。

 

しかし、その柔軟性と形状記憶能力は逆に正しい形に戻す事も可能です。

 

その方法が使わない時にセメをはめて箱に入れ置いておく事です。

 

 

セメは開き癖の付いた竹と紙を正しい位置に固定する役割を果たし、箱は湿気など外的要因から扇を守ってくれます。

 

これをしておくことで次のシーズンに再び扇子を開く時また新品に近い形で持って頂くことができます。

 

でも、セメなんて最初にいらん物やと思って捨ててしまったという方も多いのではないでしょうか。

 

それでも安心して下さい。

 

このセメというのは扇子用に作られた特別な素材などではなく、ただのちょうど良い大きさに巻かれた紙なのです。

 

なので紙、もしくは紐などであまりぎゅうぎゅうに締め付けない程度に留めておいて貰えれば同じ効果を発揮します。

 

締めすぎると扇面に中骨の跡が浮いてくる場合があったり、折り目の絵柄がくっついてしまったりする可能性があるので程々でお願いします。

 

この際に注意するのは、代用品として輪ゴムを使う事です。

 

輪ゴムには硫黄分や樹脂剤が含まれておりそれらが扇面の箔や、親骨の着色成分と化合して溶けて引っ付いたり、変色を起こしたりする事があります。

 

なので、出来るだけ紙や紐の様なもので6部から7部どころの高さに巻き付けて固定してもらうことを推奨します。

 

まとめ

 

扇子と長く付き合う基本は愛着を持って接して頂くことなのですが、その方法として二つのコツを紹介しました。

 

1.扇子を痛めない開閉のしかた

 

開く時は、扇子の親骨を上に向け、左手で扇子の真ん中あたりを下から持つ

 

その親指で親骨を向かって右側へスライドするように押し少し広げ、開いたら、左手を引くようにして両手で扇子をゆっくりと広げていく。

 

参考動画

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閉じる時は、開いた状態の扇子を両手で持ち、扇子の折りにそって丁寧に手繰りながら閉じる。

 

参考動画

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2.使わない時の保管方法

 

オフシーズンなど使わない時、にセメをはめて箱に入れ置いておくと、開き癖のついた扇子も元の状態に戻ろうとする力を利用し次のシーズンに新品の状態に近づく。

 

 

以上2点は扇子の取り扱い説明書のような事になりますので是非実践して長くお気に入りの扇子とお付き合い下さい。

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