京都扇子団扇商工協同組合の取り組み
抗菌作用のある漆喰を塗布した扇面加工
所属している京都扇子団扇商工協同組合ではこの度、会員である清水商店により抗菌作用のある漆喰を塗布した扇面加工を施した抗菌扇子を開発致しました。
これにより、ウィルスの飛沫感染対策として扇子で口元を隠し会話をするという新たな日本らしいコロナ対策を提案しております。
普通に現代的な生活をしている上では扇子よりもマスクやフェイスシールドの方が馴染みがあるのではないかと思いますが、メイクの崩れや、不快感、その場の雰囲気に合わないと言った事が気になる方は一度試していただければと思います。
扇子の持つ文化
これは、平安時代に会話のマナーとして口元を扇子で隠すという文化があり、これをコロナウィルスの飛沫感染対策にフェイスシールドやマスクの着用が難しい時に代用出来ないかというお声を頂いた所から取り組みが始まりました。
1000年近い時間を超えて、扇子の持っていた役割を世に伝える事もでき、現代の需要にも応えられる物をと開発された商品となります。
花街での活用
また活用の場と致しまして花街の芸、舞妓さんに使って頂くことにより日本独自の感染対策として発信して行く方針で、京都の5花街に200本の扇子を寄付させて頂き積極的に使って頂く事になりました。
芸、舞妓さんの場合、花街や座敷の雰囲気やメイクの関係でなかなかマスクをすることもできないので、この口元を隠すという仕草と飛沫対策を座敷や花街で実践して頂ければと考えております。