抗菌、京扇子の取り組み
抗ウィルス仕様の京扇子
今年は、コロナウイルスの影響による新しい生活様式への対応がしいられています。
そんな中、京都扇子団扇商工協同組合では、抗菌の扇子を開発、普及を目指し動き出しています。
扇子地紙を製造している清水商店で開発された、漆喰を塗布した抗菌効果のある扇面を使い仕立てた新商品をプレスリリースし新聞に取り上げて頂きました。
この漆喰の原料である強アルカリ性の消石灰は、ウィルスや菌を不活化する効果があるらしく、これで口元を隠しながら会話をする生活様式を提案することで、日常に扇子というアイテムを取り入れてみませんかという提案をしています。
この口元を扇子で隠すという行為は平安時代の貴族文化の中で会話のマナーとして行われていたもので、扇子のDNAに組み込まれた文化の一つです。
一般の生活の中で、マスクやシールドでは無く扇子で口元を隠し飛沫対策をするのは、少し想像がつきづらいと思いますが、舞妓さん、芸妓さんなどが雰囲気を壊さずに口元の対策をするのには適しているのではということで、花街に寄付して積極的に使って貰う事によって日本独自の扇子を使ったウィルス対策を世界に発信していければと思っております。