伝統工芸京扇子|金彩扇子作家米原康人 京もの認定工芸士である金彩扇子作家「米原康人」が、印刷では表現が難しい扇子本来の美しさ、格好良さを追求したオリジナル扇子を制作・販売しています。箔、紙、骨、扇面加工、折り、付け、全て伝統工芸技術で仕上げた上質なハンドメイド。普段から愛用されている方、馴染みのない方もお使い頂けるよう豊富なラインナップをご用意しています。

扇子に使う本金箔の砂子

本金箔

扇子に使う箔の種類はいくつか種類がありますが、今回は本金箔の砂子を使います。

 

現在、本金の値段はぐんぐん上がり、g/6000円を超えてきました。

社会情勢が不安定になると値段は上がっていく特性があるようで、ここ10年ほどで倍くらい価値が上がりました。

材料費の高騰は、金を扱う職人としては切実な問題です。

 

そんな本金ですが、実は箔の型に形成するのに銀や銅を合金します。

 

合金にする理由は、打ち延ばす際、適度な硬さと変形抵抗を与えその型を形成しやすくする為や、銀や銅を適量加えることによって、色調を変化させることができるからです。

 

色味は、合金する金属の色が繁栄され、銀の量が多いと青みを帯び、銅を添加すると赤みを帯びます。

 

金の純度はアクセサリーなどで18kなどの表現が有名ですが、金箔の標準色とされる四号色という配分の合金で、純金 : 純銀 : 純銅/94.43 : 4.90 : 0.66 となっており、kの表現に直すと22.7kとなり、非常に純度の高い金だと言えます。

 

金は純度が高いと柔らかくてなかなかアクセサリーとしての造形を維持する事ができないので、他の金属を合金する事で強度を高める必要があります。

それぞれの型に合った比率で上手く金が使われています。

 

 

高級扇子、本金箔を使った砂子

今回扱う扇子は四号色と三歩色の砂子です。

砂子は箔押しに使った箔の切れ端、もしくは切り回しといううち伸ばした箔を規程の大きさに切った後の切れ端を使います。

 

こちらは四号色の切り廻しと箔押しの切れ端を集めてとってあるもの。

 

 

こちらは三歩色の切り廻しとなります。

三歩色は、銀の比率が高いため青みを帯びています。8:2くらいの比率で純金が使われているので18kくらいになるのではないかと思います。

 

これらを網を張った筒に入れ、砂子にすることで、扇子の柄となります。

 

 

天地に振り分け扇子独特の二本の同心円を生かした扇子らしい図案は昔から使われている伝統的仕事です。

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